工場のIoT化など、産業機械分野では近年システム間の相互接続性の確保が求められるようになった。各社が採用する様々な通信プロトコルを用いた産業用イーサネットやフィールドバスシステムとの相互接続の需要が伸びており、産業機械を構成するデバイスは複数のオープンな国際通信規格に合わせたマルチ通信プロトコルへの対応を迫られている。また農業用圃場機械分野では、トラクターと作業機など異なるメーカーのデバイスを連携動作させる必要があるが、トラクターの自動運転技術など近年急速に電装制御の高度化が進んでいる。この分野でも自動化・省力化に対応するために他メーカーの機械と接続して相互の機能を利活用する必要があり、オープンな国際通信規格であり海外で普及が進むISOBUSへの対応が始まっている。

このようなニーズを受け、M2Mクラフトは、農機・産機構成デバイスの組込みソフトウェア向けに、機械間通信ライブラリを提供している。同社は自社開発のISOBUS・Devicenetライブラリのみでなく、ドイツのPort社やTEConcept社の通信プロトコルスタック関連製品の販売・技術サポートやそれらを用いた開発のアウトソーシングにも対応している。